マイノリティ市場とTEC業界

私は大学を一年休学している。

同期はまさに今、就職活動真っ最中なのだが、彼らの話を聞いていて疑問に思うことがある。

 

それは、学生人気企業ランキングに入る企業ほど、いかにも「マジョリティ」という雰囲気の、昭和型の上司に好まれるようなタイプが採用されているということだ。

 

口では「イノベーション!」と叫びながらも、

そんな「マジョリティ」ばかり採用しているところに、私はとても矛盾を感じる。

だって、同じようなタイプの学生ばかり採用しても、

新たに「モノ」は生まれないのでは?

全く違ったタイプの人がぶつかりあうことによってしか、「イノベーション」は生まれない。

 

というか、そんな昭和型の学生は、果たして今の日本社会において「マジョリティ」であるのか?

 

私は、既存の日系企業にかわいがられ、馴染んでしまう、そして終身雇用制さえも未だに信じてしまう「彼ら」の方がよっぽど、

これからの世の中では「マイノリティ」になるだろうと感じる。

 

日系企業の多くは内需向けのサービスが多い。

今でも10年前と同じ日本型のビジネスが行われているという。

でも、もう日本の中にマーケットはほとんどない。

人口が今後50年で4554万人減ると言われているのだ。

三人に一人が65歳以上の世の中がもうきている。

 

日本国内のマーケットなんて狙っている場合じゃない。

 

だから、コミュニケーションのあり方も、ビジネスに対する考え方も、もっと世界に対して照準を合わせていくべきなのに、

未だに私らより上の世代は変われない。

もうすかすかになった、大企業の仕組みにしがみついている人ばかりなのだ。

 

今までマジョリティだと思っていた層がマイノリティに、

今までマイノリティだと思っていた層がマジョリティになる世界が、

日本にはもう訪れている。

 

だからこそ、既存の組織に頼らず、自分で新たな仕組みを作り出していける人こそが、今の世の中では必要だ。

 

そして、それらで成功するためには、今まで「マイノリティ」とされてた人の発想が必要であり、

海外ではそんなスタートアップがどんどんでてきている。

 

日本でもそういう流れを、わたしたちの世代で作っていきたいと思う。